国会の正式な承認がないまま、IDカードの導入準備費用として税金から支出された額は、すでに3,200万ポンド(約64億円)にものぼっていることが明らかになり、まだ法律として成立していない政策に多額の公的資金が費やされたことに、批判の声が高まっていることが報じられた。
IDカード関連のこれまでの支出額は、チャールズ・クラーク内相が下院での質疑に対し、書状の形で返答した中で明らかにされたもの。これによると、IDカード導入法案が現在もまだ国会で審議中であるにもかかわらず、その準備費用として税金から費やされた1日あたりの額は、昨年の下半期で2万5,000ポンド(約500万円)から6万3,000ポンド(約1,260万円)に増えたことも分かったという。
ブレア首相は個人情報を悪用した詐欺行為やテロを防止するのに有効として、国民にIDカードの携帯を義務付けようとしているものの、このIDカード法案は、労働党内部でも反対派が抵抗姿勢を示しているほか、保守党、自由民主党、そして多くの上院議員からの反対にあっているとされる。
自由民主党の内務スポークスマンを務めるアリステア・カーマイケル氏は、国会の承認なく、法律にもなっていないIDカードの導入準備に多額の政府資金が費やされた事実に不快感を表明。「使用する権利のない」資金を勝手に使った政府を激しく非難すると共に、これでIDカード導入への反発はますます強まるとの見解を示している。
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