ある警察官が昨年12月、小売店などを対象に書状で、少額の万引きではわざわざ通報しないようにとの通知を行っていたことが明らかになり、この警官の所属警察署では地域全体に謝罪するとともに、同警官に対して懲戒措置をとるという騒ぎが起こったことが伝えられた。
ボーンマスのゴードン・ウォリス巡査は地元の店舗経営者らに対し書状で、75ポンド(約1万5,000円)以下の万引きでは、いちいち警察に通報せず、店内で解決するように努めること、また万引き犯の身柄を店側が拘束するのは人権侵害になる恐れがあるのでやめるようにと通知したという。
ウォリス巡査は、少額の万引きを警察に通報しないよう勧めたことに関し、細かい事件に振り回されたくないという怠惰心からではなく、より深刻な犯罪に専念するためとし、当事者同士で解決できるような事件に警官を巻き込むのは警察資金のムダ遣いにつながると説明したとされる。
しかし、通知を受けた小売店側や地元の政治家らは「このような通知は、現代の警察のあり方を問う新たな例」と激しく糾弾。通知に関する苦情の殺到を受けて、ドーセット州警察では「75ポンドという窃盗被害額の規定などは特になく、人権侵害に関する法的見解も誤ったもの」と認め、ウォリス巡査が上層部の許可はおろか、何の相談もなくこのような通知を送達したことについて、深く謝意を示したとされる。
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