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過去15年間、補聴器なしではほぼ何も聞こえないという生活を送っていた72歳の英国人男性が、休暇で訪れたイタリアのスキー・リゾートでリフトに乗った際、突然聴力を取り戻すという「奇跡」が起こったことが伝えられた。
リンカンシャーのボーンに住む、元オークション・ハウスの職員デレク・グラヴァーさん(72)は、娘のドーンさんと共にイタリアのスキー・リゾートとして知られるドロミテに滞在。
50年前に軍隊で訓練を受けた際、銃の発砲音によって聴力が弱まり、15年前には補聴器が必要になるまで耳が聞こえなくなってしまったというグラヴァーさんだったが、海抜約2,000メートルでスキーを楽しみ、下りのリフトで山を降りる途中、突然「ポン」という音に続き、周囲の音が雪崩のようにグラヴァーさんの耳に入ってきたという。
グラヴァーさんははじめ、この現象を一時的なものとみなし、誰にも言わなかったとされるが、病院で検査後、聴力は正常に回復したことが判明したとされる。
これまで使用していた補聴器はもう不要になってしまったというグラヴァーさんは、「聴力を失ったのは軍隊での経験のせいともいえるが、スキーを習ったのも軍隊。だから、今回スキー場で聴力が回復したのも、結局は軍隊のおかげ」とコメント。
この現象はまだ医学的にも説明不可能とされ、英国の聴覚障害者支援団体「Deafness Research UK」でも「海抜高度の変化が聴力を回復させたとは考えにくい」とし、「聴力回復のためとはいえ、NHS(英国の国民医療制度)がイタリアへのスキー旅行を処方箋として出すことはないだろう」とユーモアたっぷりに付け加えている。
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