英国内で個人情報を悪用した詐欺犯罪は、過去10年間で増加を続け、記録的なレベルに至っているほか、詐欺犯罪全体の被害額は約10億ポンド(約2,000億円)にも達しているという調査結果が報告された。
会計監査などのサービスを提供する「KPMG」が行った調査結果によると、2005年に報告された詐欺全体の被害額は、前年の3倍近い9億4,200万ポンド(約1,884億円)となり、そのうち個人情報や小切手を悪用した詐欺による被害総額は昨年だけで3億6,000万ポンド(約720億円)と、前年の被害額3,700万ポンド(約74億円)の10倍近くにものぼったとされる。
1990年以来、こういった詐欺の傾向を分析しているという「KPMG」では、詐欺が過去に最も多かったのは、被害額が12億ポンド(約2,400億円)にもなったという1995年と指摘。また、個人情報の悪用は英国内で最も急激に増えつつある犯罪のひとつになっており、毎年10万人もの人がこのような詐欺の被害にあっているという。
「KPMG」では、詐欺犯罪全体の約半数は専門のプロ集団によって行われると分析。活発な動きを見せる詐欺のプロ集団はもとより、管理職クラスの職員が会社の資金を横領して、個人のぜいたくな生活資金や借金返済などに充てる企業の内部詐欺も増加する一方であると、憂慮の念を示しているという。
ちなみに、最も深刻な詐欺被害を受けている団体は政府で、脱税や携帯電話、コンピューター・チップにおけるVAT(付加価値税)のごまかし、給付金詐欺などによる政府の損失額は4億4,700万ポンド(約894億円)にのぼることも報告されている。
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