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1996年に内部の修復工事のため閉鎖された、ジョージ3世ゆかりのキュー宮殿=写真=が27日、10年間もの月日と660万ポンド(約13億2,000万円)の費用をかけて行われていた修復作業を終え、一般公開へ向けて着実に準備が整いつつある様子を、ロンドンの夕刊紙「イヴニング・スタンダード」が伝えた。
1631年にオランダ人商人のために建てられたとされるこの宮殿は、王立植物園「キュー・ガーデン」の中にあり、郊外での静かな生活を好んだジョージ3世が常に愛し、また晩年に患った精神異常と格闘した場所としても有名。同王の狂気は、1996年の映画「英国万歳!」(The
Madness Of King George)の題材にもなった。
この宮殿の修復作業を行っていたチャリティ団体「Historic Royal Palaces」では、資金不足のために作業が遅れがちだったとコメント。目標はジョージ3世が家族とともに住んでいた1804〜1805年当時そのままの復元とされ、壁については20回も塗り重ねられた部分を剥がして、ジョージ王朝風の装飾を取り戻したほか、オリジナルに似せて新たに手作りの壁紙やカーテンも取り付けられた。
また、一般にぼんやりとした画風でつまらないとされていたジョージ王朝時代の絵画も、その色合いは長年光にさらされてきた結果によるもので、実際には鮮やかな色彩を放っていたことも分かったという。
宮殿内の展示物には、ジョージ3世の実物大蝋人形や、何かのシミがついた王のベスト、また、19世紀の薬種室(薬を保管する部屋)の戸棚などがるという。
キュー宮殿は4月から、正式に一般公開される予定。
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