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ロンドン南東部のグリニッジにある英国海軍兵学校(the
Old Royal Naval College)の敷地から偶然、ヘンリー7世が建てたとされる宮殿の一部である礼拝所跡が発見され、その歴史的な価値が注目を集めていることを各メディアが伝えた(写真は「デイリー・テレグラフ」紙より)。
この礼拝所は、排水管の再設置工事の際に発見されたもので=写真、ヘンリー7世が、1500年から1504年にかけてテムズ川のほとりに建造したプラセンティア宮殿の一部という。ちなみに、この宮殿で生まれたヘンリー8世(ヘンリー7世の息子)は、ここを気に入っていたとされており、その2人目の妻アン・ブリンが後のエリザベス1世を生んだ場所としても知られているが、17世紀にグリニッジ病院(現在の海軍兵学校)建設のため、宮殿は取り壊されたという。
これまで誰の目にも触れることのなかったこの礼拝所にはオリジナルのチューダー式レンガ細工が施され、祭壇や床には上薬が塗られたタイルが幾何学模様に敷き詰められているほか、さらなる発掘作業により、礼拝所から石の彫刻が施された戸口、控えの間、聖具室がみつかったとされる。
記録によると、ヘンリー7世はこの礼拝所でエリザベス・オブ・ヨークと結婚。また、ヘンリー8世は最初の妻キャサリン・オブ・アラゴン、4人目の妻アン・オブ・クレーヴスと礼拝所の上階にあった部屋で挙式したとされている。
歴史家のデヴィッド・スターキー博士は、「この礼拝所は、どの関連建造物よりもヘンリー8世の結婚状況を詳しく語っている」としているほか、歴史物保存団体「English
Heritage」でも、「チューダー朝の王室付属礼拝所として、これだけ当時の様子がそのまま保存されているものは他にない」と驚きと興奮を隠しきれないという。
この礼拝所跡は外気に長時間触れると傷みがすすむとされることから、考古学者たちによって、すべての歴史的データが記録された後、再度封印されるという。
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