テムズ川のクジラ救出に尽力したチャリティ団体「British
Divers Marine Life Rescue Association」(以下BDMLR)では、クジラの救出中に路上駐車していたメンバーの車に駐車違反の罰金を科されたことで、この罰金代捻出のため、クジラの救出で使用したジョウロをオークション・サイト「eBay」に出品し、すでに多額の入札額を記録していることを「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。
先週末にテムズ川に迷い込んだところを発見されたこのクジラは、体長約5.8メートルというメスのキタトックリクジラで、同チャリティ団体のボランティアらがこのクジラを海に返そうと奮闘する様子は全国規模で報道され、英国民の関心を集めた。しかしながら、懸命の救出にもかかわらず、このクジラは21日夜、河口へ向かうボートの上で息絶えてしまったという。
7時間にも及ぶ救出劇が失敗に終わり、ボランティアの3名がアルバート・ブリッジ付近に駐車した車に戻ってみると、車にはクジラの救出団体メンバーであることが示されていたにもかかわらず、駐車違反の切符が張られており、その罰金額合計は300ポンド(約6万円)にも及んでいたとされる。
有志からの寄付で運営されているBDMLRではこの罰金額を捻出するため、クジラの救出の際に、クジラの体が乾かないよう水をかけるのに使用していたジョウロ=写真中央に見える赤い入れ物=を、インターネットの競売サイト「eBay」に出品。同団体ではせいぜい1,000ポンド(約20万円)の落札額を期待していたとされるが、救出メンバーのサイン入りというジョウロは23日夜の時点ですでに6,000ポンド(約120万円)の入札額を記録。8日後に控えた競売終了時にはさらなる額で落札されるものとみられている。
なお、駐車違反の切符を発行したウエストミンスター自治体では、これらの駐車違反の取り消しを決定。メンバーにとってはうれしい知らせとなった。また、死んだクジラの遺骸は検死の後、その骨が自然史博物館に寄付されることになるという。
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