過去25年間盲目だったという女性がある日、心臓発作を起こして入院。意識不明からようやく目覚めてみると、失われていた視力が回復していたという「奇跡」が起こり、医療関係者をはじめとする周囲の人々を驚かせていることが伝えられた。
コヴェントリーに住むジョイス・アーチさん(74)は1979年に、緑内障が元で視力を失い、それ以来盲目者として生活してきたという。関節炎と糖尿病も患っているジョイスさんはある日、胸部の痛みを訴えて市内の病院に運ばれ、2〜3日後には心臓が停止し、生き延びることは不可能と見られていたとされる。
しかし、その後ジョイスさんは順調に回復。元炭坑夫の夫エリックさん(77)と医師の見守る中、意識不明の状態から目覚めたとたん、「目が見える」と言い出し、一同をすっかり驚かせたという。
ジョイスさんは夫の顔のしわを見て「歳をとったわね」とコメント、信じられない様子で自分が着ているセーターの色を聞くエリックさんに正しく返答してみせたとされる。
5人の子供の母親で、ひ孫までいるというジョイスさんが最後に目にしたのは、マーガレット・サッチャー氏の首相就任と、ノッティンガム・フォレストがサッカーの欧州杯で優勝したこととされ、およそ25年ぶりに見る世界は、住み慣れた街や庭の風景まですっかり様変わり。ジョイスさんは初めて3人のひ孫の顔を見たほか、先週末には結婚50周年を祝ったという。
ジョイスさんの視力が戻ったことについて、ジョイスさんの担当医は「奇跡としか、説明のしようがない」と困惑。ロンドンのムーアフィールド眼科病院では、「この視力喪失は緑内障ではなく、目のレンズ部分が濁る白内障が原因だった可能性もある」とし、もしそうであれば心臓発作そのもの、またはジョイスさんの受けていた治療のせいで白内障の濁った部分が取り払われたためとも考えられると説明。しかし、その場合も今回のように、はっきりとした視力が戻ってくるとは考えにくいとの見解を示しているとされる。
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