イアン・フレミング生誕100年記念イベント
フレミングの生誕100年にあたる今年はさまざまなイベント、書籍刊行が予定されている。 詳しくはwww.ianflemingcentenary.co.ukで要チェックだが、 主なものをここで紹介しよう。
For Your Eyes Only : Ian Fleming and James Bond 「〜ユア・アイズ・オンリー〜イアン・フレミングとジェームズ・ボンド」
イアン・フレミングの作品と生涯に焦点をあてた初の大型企画展。米ソの冷戦がいかにボンド小説とボンド映画に反映されているか、どこからどこまでがフレミングの想像によるものなのか、事実と虚構との境界を探る。
フレミングの草稿はもちろん、撮影でダニエル・クレイグが着用した血まみれのシャツや、ハル・ベリーの着たビキニなども展示される。
4月25日(金)―2009年3月1日(日)
毎日:午前10時―午後6時
入場料: 大人£8、子供£4、
ファミリーチケット(大人2人+子供2人)£19
戦争博物館 Imperial War Museum
Lambeth Road, London SE1 6HZ 最寄駅:Elephant & Castle
TEL: 020 7416 5320 / 5321 http://london.iwm.org.uk
Bond Bound: Ian Fleming and the Art of Cover Design
ボンド小説出版にあたり、表紙のデザインや装丁などにもこだわったというフレミング。同展では、キャッチーな印象を与え、読者の想像力を膨らませるボンド本の作成とデザインの歴史を紹介する。ボンド小説だけでなくフレミングの著作すべてが展示される。
4月22日(火)―6月28日(土)
*会期終了後はスコットランドのエジンバラ、海外へと巡回する。
The Fleming Collection
13 Berkeley Street, London W1 最寄駅:Green Park
火―土 午前10時―午後5時半(グループや教育カリキュラムなどの場合は予約により月曜の閲覧も可)
入場無料 TEL: 020 7409 5730 www.mi6.co.uk
ジェームズ・ボンド切手発売!
フレミング生誕100年を記念し、1月8日にロイヤル・メールよりボンド切手が発行された。切手図版は6種類あり、代表6作の初版本(ジョナサン・ケープ社刊)と改訂版の表紙4パターンが各々デザインされたもの。内訳は『Casino Royale』と『Dr No』が国内1stクラス用、『Diamonds Are Forever』と『Goldfinger』がZone 1、2の海外レター10グラム以下用(54ペンス)、Zone 1、2の海外レター20グラム以下用(78ペンス)が『From Russia, With Love』『For Your Eyes Only』となっている。
切手サイズ:ヨコ60ミリ×タテ21ミリ
ニューデザインのハードカバーシリーズ刊行
同じくペンギン社から、フレミングのボンド小説、14巻がマイケル・ジレットのデザイン画によるハードカバーで新たに5月28日登場する=写真。マイケル・ジレットはウェールズ出身でサンフランシスコ在住のアーティスト。アーバン・アウトフィッターズやキャピタル・レコード、レヴィ(旧ヴァージン・レコード)などのデザインを手がけている。
ボンド番外編 ヤングボンド・シリーズとマネペニーの秘密の日記シリーズ

『Young Bond:
Hurricane Gold』(2007)

『Secret Servant:
The Moneypenny Diaries』(2007)
フレミングを後継しているボンド小説の他に、もうふたつのボンド番外編が05年からシリーズ化されている。ひとつはボンドの少年時代の物語で、チャーリー・ヒグソンCharlie Higsonが執筆、50万冊を売り上げ、23ヵ国語にも訳されている人気のシリーズだ。もうひとつはケート・ウェストブルックKate Westbrookによるシリーズで、ボンドの上司Mの秘書であったマネペニーの秘密の日記を公開するというスタイルで書かれており、女性らしい視点が注目を集めている。ヤングボンド・シリーズの新作は9月にPuffin社より発行予定。マネペニー・シリーズの新作『The Moneypenny Diaries - Final Fling』(John Murray社)は5月に刊行予定。
新刊Devil May Careフレミングの誕生日に発売

『Devil May Care』 ペンギン社
ハードカバー304頁 £18.99
ボンド小説はフレミングの死後もジョン・ガードナーJohn Gardnerやレイモンド・ベンソンRaymond Bensonといった作家によってシリーズの存続が保たれていたが、2002年の『赤い刺青の男The Man With the Red Tattoo』を最後にベンソンが執筆を辞めると、後継の作家が現れず、シリーズは一時中断していた。
しかし5月28日、フレミングの誕生日に合わせて待望の新刊『Devil May Care』がペンギン社から発行される。シリーズ再開にあたり白羽の矢が立ったのは『Human Traces』や『Engleby』などで知られる英国の小説家、セバスチャン・フォークスSebastian Faulks。舞台は冷戦時代で、スリリングかつエキゾチックな都市をボンドが駆け巡るということだけは明らかにされているが詳細は発売まで秘められている。
Quantum of Solace 10月31日公開
新作『Quantum of Solace慰めの分け前』という題名はフレミングの原作 『For Your Eyes Only』に収録されている短編の題名からとったもの。若きボンドが007になるまでの道のりを描いた前作『カジノ・ロワイヤル』の続編で、前作の最後で最愛のボンドガール、ベスパーに死なれたボンドの悲哀から物語が始まる。敵役は『潜水服は蝶の夢を見る』などで知られるマチュー・アマルリックで、ボンドガールはオルガ・キュリレンコとジェマ・アータートンの2人。スタジオ撮影が今年に入って始まり、イタリアやオーストリア、パナマ、チリ、ペルーでロケが行われている。プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンは、アクションの量が前作の2倍になると語っている。ボンド映画史上最高の興行成績となった前作の記録を果たして超えることができるか?