スペインは時に「ヨーロッパの中で最もヨーロッパらしくない国」と謳われるが、それはヨーロッパの大半の地域で欠乏している太陽の光に溢れ、ヨーロッパとは異なるエキゾチックな文化を持つ、スペイン南部のアンダルシアに起因しているといっていい。前々号(7月5日号『サバイバー』参照)で紹介したように、この地域は15世紀になるまで500〜800年に渡りイスラム教国であったため、イスラム文化はもちろん、レコンキスタによりこの地を奪回したキリスト教徒の文化や、イスラム教徒によって保護されたユダヤ教徒の文化などが融合し、息づくユニークな場所となっている。
アンダルシア州には州都のあるセビリアをはじめ、グラナダやコルドバなど8つの県があり、「英国人のハワイ」とも呼ばれるコスタ・デル・ソルや、ヨーロッパのスキーリゾートとして名高いシエラネバダ山脈など、スペイン全土の中でもとくに人気の観光地が集まる。
今号では、アンダルシア内でも最もイスラム色が色濃く残るグラナダ、コルドバ、セビリアの3都市を訪れ、その主要スポットをマップとともにお届けする。
●サバイバー●取材・執筆・写真/本誌編集部